OpenOfficeで範囲をもらさずに集計するには

送信者 OpenOffice

上の画像は、7人の2000年から2008年までのゲームでの得点の記録です。
この記録に、2009年の記録を書き加えるべく、行を挿入して数字を入れるとH列以外は、集計にその数字を含めた集計が反映されません。
数字だけ書き加えて集計に反映されていなかったために後であわてることになったというのは、誰しもあることではないでしょうか?
そのようなミスを犯さないための集計を紹介します。
そのために使用する関数は、

関数名:ROW関数
書式:=ROW()
何ができる:セルの行番号を返す
平たく書くと:=ROW()がG3セルに入っていると。3が返される

関数名:INDEX関数
書式:=INDEX(範囲;行番号;列番号)
何ができる:範囲の中で行番号と列番号が交差するセルにある値を返す
平たく書くと:=INDEX(A1:G6;3;2) でB3セルにある値が返されます。

集計の開始セルは、=INDEX(H1:H11;2;1)で得られます。
これで、H1:H11セルの中の1列目の2行目の、H2セルを起点に指定したことになります。
集計の終点セルは、=INDEX(H1:H11;ROW()-1;1)で得られます。
これで、H1:H11セルの中の1列目の、ROW関数で得られた行番号より1つ上のセル(ここではH10)が指定されたことになります。
これで得られた値をSUM関数に当てはめると、=SUM(INDEX(H1:H11;2;1):INDEX(H1:H11;ROW()-1;1)) で上の表では596が返されます。

INDEX関数での指定範囲(上の例では、H1:H11)は列を間に挿入したり、表の上や下に挿入しても、正しく更新されます。

参照範囲をずらさないSUM関数の集計のサンプルファイルは、calc080.odsをダウンロードしてください。