IF関数とAND関数を使って複数の条件jにあったデータを集計する

DSUM関数を使って複数の条件にあったデータの集計をするのは、便利なようで不便に感じることもあります。
それは、検索条件の追加、変更、削除を検索条件範囲を通して行なわなければいけないことです。
そこで、IF関数とAND関数を使って条件を設定し、条件にあっている場合は○を入れるセルを一列追加します。○が入った行のデータをSUMIF関数で集計するサンプルを作ってみたいと思います。
IF関数の書式は、=IF(条件;真の場合の処理;偽の場合の処理)です。
AND関数の書式は、=AND(条件1;条件2;条件3)です。
ここでAND関数と、IF関数をくっつけ、=IF(AND(条件1;条件2;条件3);真の場合の処理;偽の場合の処理)とします。
平たく書くと、=IF(AND(A2="大阪支店";B2="営業一部");"○";"")となり、所属が大阪支店で、部署が営業一部の場合は、○を付けます。それ以外の場合は、空白のままにします。E2セルにこのように入力したら、E3からE14までそのまま貼り付けます。
SUMIF関数の書式は、SUMIF(検索条件範囲;検索条件;合計範囲)です。
平たく書くと、SUMIF(E2:E14;"○";"D2:D14)となります。E2からE14がもしも真なら○が入っている範囲です。D12からD14が集計対象の数字が入っている範囲です。
IIF関数とAND関数を使って複数の条件jにあったデータを集計するサンプルファイルは、calc022.odsをダウンロードしてください。

送信者 OpenOffice

このメリットは、
1:条件の追加、削除を簡単にできる
たとえば、金額が1000以上のデータであることも検索条件にしたい場合、D2>=1000を追加して
E2を=IF(AND(A2="大阪支店";B2="営業一部";D2>=1000);"○";"")として、コピーし、E3からE14までそのまま貼り付けます。
また、大阪支店の営業一部以外の集計をしたい場合は、SUMIF関数の検索条件を""にすればいいだけです。=SUMIF(E2:E14;"";D2:D14)
さらにAND関数をORにしたら、大阪支店、または営業一部に所属している人の集計もできます。=IF(OR(A2="大阪支店";B2="営業一部";D2>=1000);"○";"")
サンプルファイルでいろいろ試してみてください。

2:見た目がすっきり(好みの問題ですが)。

です。

追加です。
複数条件に合ったデータの平均をするには、どうしたらいいかを書きます。
合計をするところまでは、上と同じです。
次に、該当データの数で合計を割ればいいのです。該当データの数の求め方を下に書きます。
条件にあったデータの個数を数えるには、
関数名:COUNTIF関数
何ができる:条件にあったデータの個数を数える
書式:=COUNTIF(範囲;条件)
平たく書くと:=COUNTIF(E2:E14;"○")
これで、E2からE14に○が入ったセルの数が求められます。
この例で、大阪支店の営業一部以外の人のデータの個数を求めたい場合は、COUNTIF(E2:E14;"")とすれば、空白のセルの個数を数えます。
次に、合計データを個数で割ります。
=SUMIF(E2:E14;"○";D2:D14)/COUNTIF(E2:E14;"○")

OpenOfficeで複数の条件にあったデータの平均を求めるサンプルファイルは、calc021-1.odsをダウンロードしてください。

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