NHK YOUTUBE 著作権についての日ごろの感想

たまたま古本屋さんに行って三冊150円だったので適当に子供向けの本を買いました。

  • NHK科学大好き土曜塾1
  • NHK科学・環境番組部
  • 発行:NHK出版
  • 2003年3月25日一刷発行

と他一冊です。
NHKのは、番組で扱った内容を本にまとめているのだと思います。43本のテーマと他、Q&Aが扱われていて各テーマに3ページ前後割かれています。

その内、

  1. どうして虫歯になるの?
  2. 乗り物に酔うのはなぜ?
  3. 接着剤はなぜくっつくの?
  4. カミナリのなぞにせまる!
  5. クローンって?
  6. 消しゴムはなぜえんぴつの字を消せるの?

この6本のテーマは、学研の方でも扱われている内容です。

学研のは、2人の男の子と女の子が質問に対して答えを想像して、どちらが正しいかを競い、その解説に2ページくらい割いています。
全部で75本のテーマが扱われています。

扱い方は違うので、盗用という話になるのかといえばならないのかもしれません。が、43本近くの記事のうち6本が学研版と同じというのは、如何なものなんでしょうか?
仮にも、民間の出版社の内容をそのままに扱って放送するというのは、国民から聴取料を強制的に徴収している放送局が行なっていいことなんでしょうか?
番組を見た大人、子供がたまたま学研版の本を読んでいたとしたら、番組に金を払うに値する新鮮味を見出すことができるのでしょうか?
NHKがやることだから、観るほうは文句を言わず黙って観ていればいいだ、というようなNHKの傲慢な思いを感じました。
私の場合、たまたま古本屋さんで3冊150円で買ったので、金銭的なことはどうこう言いませんが、新品でたまたまこの2冊を買った人が家に帰って読み始めたらそのがっかり感はどんなものでしょう?
天下のNHKがやっていい事だとは、到底思えなかったのでここに書きました。



転用、転載、著作権関連でついでにもう1つ。
最近、YOUTUBEにアップしていたテレビ番組の違法(?)転載の取り締まりが、やたら厳しいのでしょうか? 私がお気に入りに登録していたファイルも徹底的に削除されています。
著作権という権利に基づいた上での行使なので、そのことをどうこう言うつもりはありません。
しかし、翻って、尖閣諸島の問題が約一年前に起こったとき、テレビ局各社は、海上保安庁の元職員がYOUTUBEにアップした動画をひたすら流し続けました。この場合、NHKを始め、各放送局は誰の許可を得ているのでしょうか? あの場合には著作権の問題は及ばないのでしょうか? 及ぶか及ばないかは、放送局が独自に判断できるのでしょうか?そうだとしたら、放送局というのは、相当に偉大なのでしょうね。
政府が持っている国民が知るべき情報を公開するように政府に迫ることが、本来のメディアの仕事のはずです。それをしたのかしていないのか、私は知る由もないですが、大してしていないと想像します。それもせず、たなからぼた餅的現れた動画を勝手気ままに流し続けるメディアに何の値打ちがあるものかと思ってしまいます。
そんなメディアに著作権がどうこうと言える資格があるのかとぼやきたくもなります。
そんなメディアの内の1つ、NHKがネットユーザーにも強制課金を始めようと検討しているらしいのですから、笑止千万です。