一行ごとにセルを塗りつぶすには#OpenOffice

表を見やすくするために、奇数行だけ塗りつぶすにはどうしたら良いかを紹介します。
この処理をするには、関数を使って数式を作り、条件付きの書式設定にはめ込みます。その数式に適合した行を塗りつぶす設定にすれば、一行おきに塗りつぶすことが可能になります。

送信者 OpenOffice
一行おきに色を塗りつぶすサンプルファイルは、calc062.odsをダウンロードしてください。

数式の作成

使用する関数は次の関数です
関数名:MOD関数
書式:=MOD(処理対象の値;除数)
何ができる:値を除数で割ったときの余りが求められる
平たく書くと:=MOD(8;2)で8を2で割ったときの余り0が返されます。

関数名:ROW関数
書式:=ROW(セルの番地)
何ができる:該当のセルがSHEETの何行目にあるかを返す
平たく書くと:=ROW(B2)でB2セルは2行目なので2が返されます。

上の2つの関数を使って、該当のセルの行番号を2で割ったときの余りを条件の判断基準にします。

例えばA1セルが含まれる1行目を処理するとき、ROW(A1)で行番号が返されます。
これをMOD関数に当てはめると=MOD(ROW(A1);2)になります。
これで数式は完成です。


書式の設定

  1. 表全体をマウスで選択します。
  2. 選択した状態で、ツールバーの書式から、条件付きの書式設定を選択し、クリックします。
  3. 条件1の欄で、初期設定で「セルの値が」になっているのを、「数式が」に変更します。
  4. 数式を入力します。ここでは、MOD(ROW(A1);2)=1
  5. 新しいスタイルをクリックします。
  6. 背景タブをクリックし、塗りつぶしたい色を選択し、OKをクリックします。
  7. 条件付きの書式設定の画面を終了します。


2行置きに塗りつぶすには

MOD(ROW(A1);3)=1で、1行目、4行目、7行目・・・・が塗りつぶされます。
MOD(ROW(A1);3)=2で、2行目、5行目、8行目・・・・が塗りつぶされます。
MOD(ROW(A1);3)=0で、3行目、6行目、9行目・・・・が塗りつぶされます。

一列置きに塗りつぶすには

一列置きに塗りつぶす場合は、列を扱うCOLUMN関数を使います。

関数名:COLUMN関数
書式:=COLUMN(セルの番地)
何ができる:該当のセルがSHEETの何列目にあるかを返す
平たく書くと:=COLUMN(D2)でD2セルは4行目なので4が返されます。
書式の設定は行のときの同じです。
MOD(COLUMN(A1);2)=1で、1列目、3列目・・・が塗りつぶされます。
MOD(COLUMN(A1);2)=0で、2列目、4列目・・・が塗りつぶされます。

参考:条件付きの書式設定を使ってグラフを作る